「家庭学習が続かない」「声をかけると怒る」「いつもダラダラしてしまう」……。
そんな悩みを抱えていたわが家の小学3年生の息子が、ある日を境に変わりました。きっかけは、息子と一緒に作った「自作スケジュール表」です。
この記事では、実際に行ったスケジュール表の作り方・実例・導入時のポイント、1日の流れまでを全て公開します。
1. スケジュール表導入前の課題
- 「今なにやるの?」と毎回聞いてくる
- 学習と遊びのメリハリがつかない
- 気分によって取り組み方に波がある
- 親がいちいち声をかけないと進まない
息子はASD傾向があり、「見通しが立たない」「急な切り替えが苦手」という特性があるため、スケジュールが曖昧だと混乱しがちでした。
2. 自作スケジュール表の作り方
100均グッズを使って、親子で一緒に「やること」「時間帯」を決めて作成しました。
使ったもの | 内容 |
---|---|
マグネットボード | 時間割を貼るベースとして使用 |
ラミネート加工したタスクカード | 「計算」「漢字」「休けい」など |
カラーマーカー | 午前・午後・夜で色分け |
時計シール | 開始・終了時間の視覚化に使用 |
ポイントは本人が「自分で決めた感覚」を持てるように一緒に作ること。強制感を出さず、「どれからやる?」と聞いて決定権を渡しました。
3. 実際の1日のタイムスケジュール
平日(学校帰宅後)
時間 | 内容 | 工夫ポイント |
---|---|---|
15:00 | 帰宅・おやつ | まずはリラックスタイム |
15:30 | 感覚統合運動(5分) | スターフィッシュ、ロッキングキャットなど |
15:40 | 計算カード・漢字(15分) | 「10枚だけね!」とゴールを見せる |
16:00 | Z会・文章題ワーク(15〜20分) | 難しいものはタイマーで区切る |
16:30 | 自由時間・遊び | スケジュール表に遊びも記載 |
4. スケジュール表を導入して変わったこと
- 「なにやるの?」と聞かなくなった
- 親の声かけが減り、本人から取り組みを始めるように
- 終わりが見える安心感でイライラが激減
- 学習習慣が「毎日の当たり前」に
とくに印象的だったのは、ある日「今日はここからやる」と息子が自分でカードを並べたこと。
自分のやることを自分でコントロールする力が少しずつ育っているのを感じました。
5. 声かけや環境の工夫
- 声かけは「命令」より「提案」ベースに
- 例:「もうやりなさい」→「おやつのあとは何するんだっけ?」
- 勉強場所を固定し、誘惑を減らす
- 好きなシールで達成感を視覚化
- ポモドーロタイマーで時間管理
6. おすすめのサポートグッズ
- ▶ タイマー式学習時計(Amazon)
- ▶ スケジュールカードセット(視覚支援)
- ▶ ポモドーロタイマー
7. まとめ
学習習慣を作るには、「やる気」より「仕組み」がカギです。
自作スケジュール表は、視覚で見通しを持てるだけでなく、子どもが自分の学びを「自分のこと」として捉えるきっかけになります。
特性がある子にも、そうでない子にも有効な支援方法として、ぜひ一度試してみてください。
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