「説明文を読まずにいきなり解こうとする」
「文章題を読み飛ばして間違える」
そんな悩み、ありませんか？
我が家の息子（ASD傾向・DCDあり）も、まさに「読み飛ばしグセ」が強いタイプでした。
注意しても効果がない、怒るとやる気を失う…そんな中で試して効果のあった声かけの工夫を3つ紹介します。
なぜ読み飛ばすの？発達特性との関係
読み飛ばしは、「怠けている」わけではなく、脳の処理特性や感覚の問題が原因であることが多いです。
よくある原因
- 長文を読み切るワーキングメモリが弱い
- 全体を見通す力が弱く、部分だけ見てしまう
- 「読む」こと自体が疲れる、集中できない
こうした理由を理解した上で、責めずに声かけを工夫することが大切です。
我が家で効果があった3つの声かけ法
1. 「まずは一緒に読もうか」
最初に親子で音読するだけで、内容理解がぐっと深まりました。
本人に読ませるのではなく、親が読んであげるのがポイント。
読みながら「ここがポイントだね」「何を聞いてる問題かな？」と問いかけると、自然に読み取りが進みます。
2. 「問題、何を聞いてると思う？」
読み終わったあと、いきなり解かせるのではなく、「この問題、何について聞いてる？」と質問。
これにより、設問の主旨を整理してから考える癖がつきました。Z会のワークなどでもこの方法は有効です。
3. 「線引いてみようか」「〇つけようか」
重要な言葉に色ペンや指差しでマークをつける習慣をつけると、視覚的に情報が整理され、読み飛ばしが減ります。
具体的には、
- 登場人物に○
- 場所や数字に□
- 問いの言葉に線
これらを日々の学習に取り入れることで、文章の構造が見えるようになってきました。
注意点：「読んでないでしょ！」はNG
子どもが読み飛ばして間違えたとき、つい言ってしまいがちなこの一言。
でも、これは本人の自尊心を大きく傷つける可能性があります。
大切なのは、「間違ってる」ことではなく「読まないまま解こうとするクセ」に気づいてもらうことです。
日々の工夫と補助教材
声かけ以外にも、以下のようなツールや教材が補助として有効でした。
- スマイルゼミ（音読付き機能がある）
- 教科書ワーク：予習・復習に最適
- くもんの読解ドリル：短文中心でステップが細かい
- Z会思考力ワーク：設問が丁寧で声かけしやすい
まとめ：声かけひとつで「読める」ようになる
「読み飛ばすクセ」は、本人のせいではありません。
声かけを工夫することで、「読もうとする意欲」→「読む力」→「理解する力」へとつながっていきます。
焦らず、怒らず、親子で一緒に取り組むことで、読み飛ばしの壁を少しずつ乗り越えていきましょう。
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