スマイルゼミをやめた理由と、やめてから変わったこと【発達グレー児の家庭学習体験談】
「タブレット学習=楽しく学べる」と期待して始めたスマイルゼミ。
我が家でも、発達グレーの息子(小3)にぴったりだと思い、2年生の夏からスタートしました。
しかし、1年経たずにやめる決断をしました。
今回は、実際にスマイルゼミを使って感じたメリット・デメリット、そしてやめてからの変化について、正直にお話しします。
なぜスマイルゼミを始めたのか?
我が家がスマイルゼミを導入した理由は以下の通りです:
- 書くことに苦手意識があり、タブレットなら取り組みやすいと思った
- 自動採点・ごほうびシステムでモチベーションアップを期待
- 教科書準拠で、授業に沿った内容が学べる
- 放課後や休日の家庭学習の「軸」にしたかった
最初の数週間は確かに効果がありました。
「今日も1枚終わらせた!」と嬉しそうに報告してくれる日もありました。
スマイルゼミをやめた理由
1.「適当にやる」ようになった
次第に、問題を読み飛ばす→テキトーに選んで進めるというパターンが増え、
「やった=学んだ」ではない状況に。
解答の正誤より「枚数」や「ごほうび」に意識が向いてしまい、学習の質が低下しました。
2. 音や操作感が感覚的に合わなかった
息子は音や光への感覚過敏があり、通知音や操作音が気になって集中できないことが頻発。
設定で消しても、視覚的な「まぶしさ」が苦痛だったようです。
3. 親が把握しづらくなった
自動記録機能は便利な反面、親の関与が減り、進捗の中身が見えにくくなりました。
「今日は何をどこまで学んだのか」が把握しにくく、フィードバックもしづらかったです。
4. 学習の姿勢が「受け身」になった
選ばれた問題をタップで進めるスタイルは、うちの子には「考えなくても済む」ループになりやすく、
思考力・集中力の育成にはつながりにくいと感じました。
やめてから変わったこと
1. 自分の学習に「責任」を持つように
やめたあとは、紙のワークやZ会の思考力ワークなど、親子で選びながら学習するスタイルに切り替えました。
「今日はどれやる?」と聞くと、自分で選んで取り組むようになりました。
2. 問題をちゃんと読むようになった
紙教材では読み飛ばすと答えられないため、丁寧に読む習慣が育ちました。
親子で音読・指さし・要点チェックなども取り入れています。
3. 学習中の姿勢が良くなった
タブレットでは寝転んだり、指先だけで操作していたのが、紙と鉛筆では体幹を使うため、
姿勢や集中力にも良い影響が出ています。
4. 家庭での学習会話が増えた
タブレットでは会話が減りがちだったのが、今は「ここどう思う?」「間違えた理由は?」など、親子で学びを共有する時間が増加しました。
代わりに選んだ教材と理由
- Z会 小学生コース:思考力重視、添削付きで記述力が育つ
- 教科書ワーク:学校とリンクした復習教材として活用
- くもんのドリルシリーズ:ステップ式でスモールステップに最適
これらをその日の体調・集中状態に合わせて使い分けることで、無理なく継続できています。
スマイルゼミのメリットはあった?
もちろんスマイルゼミにも良い点はたくさんあります:
- 自動丸つけ・学習履歴管理が簡単
- アニメーションや音声で楽しく取り組める
- 教科書準拠で授業の補完に強い
ただし、それが合うかどうかはお子さんの特性と学習スタイル次第だと思います。
まとめ:合う教材は「性格」や「特性」で選ぶ時代
スマイルゼミをやめたことで、我が家の学習は「量」より「質」にシフトしました。
子どもの感覚・理解力・やる気に合った教材を選ぶことで、毎日の学びが楽しいものに変わってきています。
「やめること=失敗」ではなく、「次の選択肢を見つけるチャンス」だったと今では感じています。
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