「計算はできるのに、文章題になると全く解けない」
そんなお悩み、ありませんか?
我が家の息子(発達グレー・ASD傾向あり)も、小3になっても文章題に強い苦手意識がありました。
しかし、ある時から取り組み方と声かけを見直し、公文の文章題を使って少しずつ理解が深まり、成功体験が増えていきました。
この記事では、息子のつまずきとその克服までの道のりを、教材選び・声かけ・取り組み順の3点から詳しく紹介します。
なぜ文章題が苦手なのか?
文章題が苦手な理由は子どもによってさまざまですが、発達特性のある子には以下の特徴が見られがちです:
- 文章の構造を把握するのが苦手(語彙力・文法理解が未熟)
- 文中の数字・条件が整理できない
- 「何を聞かれているか」がわからない
- 文章そのものへの抵抗感・読解疲労がある
息子もまさにこれらに当てはまっており、問題を読む前に「やだ」「わからない」と手を止めてしまっていました。
公文の文章題を選んだ理由
たくさんのドリルや通信教材を試した中で、公文の「ぐーんと」シリーズ(特に『ぐーんと考える力がつく文章題』)が効果的でした。
公文教材の良い点
- 1問1問が短く、見開きで完結するので圧迫感が少ない
- 学年別でステップアップが明確
- 語彙や表現が平易で、読みやすい
- 考える順序が身につくよう構成されている
この教材を使い始めてから、息子の反応に明らかな変化が出始めました。
実際に効果があった「声かけ」3つのコツ
①「読まなくていいよ、いっしょに読もう」
最初から「自分で読みなさい」と任せると抵抗が大きくなります。
「ママが読むね」と声をかけ、親が音読+要約してあげることで、
子どもは「わかるかも」という気持ちを持てるようになります。
②「何を聞いてる問題だと思う?」
問題文を読み終わった直後、「で、これは何を聞かれてるかな?」と尋ねます。
これによって設問の要点を言語化→整理→理解へとつながりました。
③「どこに書いてあったかな?」
いきなり式を考えるのではなく、まず条件や数字を文中から探す声かけをしました。
→ 指でなぞって「ここに5人って書いてあるね」など、視覚と手の動きをリンクさせて整理します。
苦手克服のカギは「順番」だった
次に大切なのが「どんな順番で取り組ませるか」です。
ステップ1:超簡単な問題で「できる!」を体験
はじめの3日間は、1学年前の「とても簡単な問題」だけをやりました。
本人も「こんなのかんたんじゃん」と自信をもって取り組めたことが大きな第一歩でした。
ステップ2:1日1問で「ていねいに解く」練習
一度に5問やらせると疲れてしまうので、「今日はこの1問だけやってみよう」と伝えます。
時間制限を設けず、じっくり取り組むことを優先しました。
ステップ3:似た問題を繰り返す
「できた!」という問題と同じ構造の問題を別の日に解かせることで、
思考パターンの定着と安心感を育てました。
ステップ4:少しずつ難易度を上げていく
この順番を守ることで、本人の抵抗感が減り、徐々に「読み→考える→書く」という流れが自然に定着しました。
おすすめの教材リンク
実際に使って効果があったのは以下の教材です:
- くもんの『ぐーんと考える力がつく文章題 小学3年生』
- Z会 小学生コース(思考力ワーク)
- 教科書ワーク 国語(文章読解問題)
親が関わる意味:「自分で考える力」は声かけから
よく「子どもに自分で考えさせたい」と言われますが、
最初の数ヶ月はむしろ「親が一緒に考える」ことが必要です。
我が家でも、最初はほとんど付き添って学習をサポートしていましたが、
3ヶ月後には自分で音読→要点整理→計算までできるようになってきました。
まとめ:「順番」と「声かけ」で子どもは変わる
文章題ができないのは、能力ではなく「やり方」と「気持ち」の問題。
本人が「できた」と思える工夫を積み重ねることで、苦手意識は自然と和らいでいきます。
公文の教材は、そうしたスモールステップの成功体験をサポートしてくれる強い味方でした。
もし同じように悩んでいる方がいれば、焦らず、順番と声かけから変えてみてください。
コメント