公文の文章題で苦手克服!9歳児が変わった声かけと順番

「計算はできるのに、文章題になると全く解けない」

そんなお悩み、ありませんか?

我が家の息子(発達グレー・ASD傾向あり)も、小3になっても文章題に強い苦手意識がありました。
しかし、ある時から取り組み方と声かけを見直し、公文の文章題を使って少しずつ理解が深まり、成功体験が増えていきました。

この記事では、息子のつまずきとその克服までの道のりを、教材選び・声かけ・取り組み順の3点から詳しく紹介します。

なぜ文章題が苦手なのか?

文章題が苦手な理由は子どもによってさまざまですが、発達特性のある子には以下の特徴が見られがちです:

  • 文章の構造を把握するのが苦手(語彙力・文法理解が未熟)
  • 文中の数字・条件が整理できない
  • 「何を聞かれているか」がわからない
  • 文章そのものへの抵抗感・読解疲労がある

息子もまさにこれらに当てはまっており、問題を読む前に「やだ」「わからない」と手を止めてしまっていました。

公文の文章題を選んだ理由

たくさんのドリルや通信教材を試した中で、公文の「ぐーんと」シリーズ(特に『ぐーんと考える力がつく文章題』)が効果的でした。

公文教材の良い点

  • 1問1問が短く、見開きで完結するので圧迫感が少ない
  • 学年別でステップアップが明確
  • 語彙や表現が平易で、読みやすい
  • 考える順序が身につくよう構成されている

この教材を使い始めてから、息子の反応に明らかな変化が出始めました。

実際に効果があった「声かけ」3つのコツ

①「読まなくていいよ、いっしょに読もう」

最初から「自分で読みなさい」と任せると抵抗が大きくなります。

「ママが読むね」と声をかけ、親が音読+要約してあげることで、
子どもは「わかるかも」という気持ちを持てるようになります。

②「何を聞いてる問題だと思う?」

問題文を読み終わった直後、「で、これは何を聞かれてるかな?」と尋ねます。
これによって設問の要点を言語化→整理→理解へとつながりました。

③「どこに書いてあったかな?」

いきなり式を考えるのではなく、まず条件や数字を文中から探す声かけをしました。

→ 指でなぞって「ここに5人って書いてあるね」など、視覚と手の動きをリンクさせて整理します。

苦手克服のカギは「順番」だった

次に大切なのが「どんな順番で取り組ませるか」です。

ステップ1:超簡単な問題で「できる!」を体験

はじめの3日間は、1学年前の「とても簡単な問題」だけをやりました。
本人も「こんなのかんたんじゃん」と自信をもって取り組めたことが大きな第一歩でした。

ステップ2:1日1問で「ていねいに解く」練習

一度に5問やらせると疲れてしまうので、「今日はこの1問だけやってみよう」と伝えます。
時間制限を設けず、じっくり取り組むことを優先しました。

ステップ3:似た問題を繰り返す

「できた!」という問題と同じ構造の問題を別の日に解かせることで、
思考パターンの定着と安心感を育てました。

ステップ4:少しずつ難易度を上げていく

この順番を守ることで、本人の抵抗感が減り、徐々に「読み→考える→書く」という流れが自然に定着しました。

おすすめの教材リンク

実際に使って効果があったのは以下の教材です:

  • くもんの『ぐーんと考える力がつく文章題 小学3年生』
  • Z会 小学生コース(思考力ワーク)
  • 教科書ワーク 国語(文章読解問題)

親が関わる意味:「自分で考える力」は声かけから

よく「子どもに自分で考えさせたい」と言われますが、
最初の数ヶ月はむしろ「親が一緒に考える」ことが必要です。

我が家でも、最初はほとんど付き添って学習をサポートしていましたが、
3ヶ月後には自分で音読→要点整理→計算までできるようになってきました。

まとめ:「順番」と「声かけ」で子どもは変わる

文章題ができないのは、能力ではなく「やり方」と「気持ち」の問題。

本人が「できた」と思える工夫を積み重ねることで、苦手意識は自然と和らいでいきます。

公文の教材は、そうしたスモールステップの成功体験をサポートしてくれる強い味方でした。

もし同じように悩んでいる方がいれば、焦らず、順番と声かけから変えてみてください。

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