算数の文章題は、単に計算力だけでなく読解力や論理的思考力も求められます。発達障害グレーの子どもにとっては、文章の意味を正しく読み取るのが大きな壁になることも少なくありません。
我が家の息子も読み飛ばしや内容理解の困難があり、算数の文章題が苦手でした。そこで、さまざまな工夫を試し、効果を検証してきました。
この記事では、その工夫のポイントと実際の変化をご紹介します。
算数が苦手な子へのアプローチはこちら⬇️
ASD傾向・読み飛ばしが多い子どもが文章を理解できるようになった家庭学習の工夫7選
📌 発達グレーの子が算数文章題でつまずく原因
- 文章の中の重要な数字や条件を見落としやすい
- 問題文の構造や因果関係を把握しづらい
- 読解時に気が散り、全体を正確に理解できない
- 指示語の意味や比喩的表現の理解が難しい
これらの課題が重なることで、問題を正しく解くのが困難になります。
🛠️ 工夫①:文章にチェック・線引きを入れて「見える化」
まず実践したのは、問題文を読むときに重要な部分に色ペンでチェックや線を引くことです。
- 「数字」「単位」「問い」「条件」を色分けしてマーク
- 段落ごとに区切って読み進める
- 「何を聞かれているか」を文頭に書き出す
これにより、視覚的に情報が整理されて理解しやすくなりました。
🛠️ 工夫②:問題を「短文」に分割し、順序を整理
長い文章をそのまま読ませるのではなく、短い文やフレーズに分けて順を追って理解できるようにしました。
- 問題文を数行ずつ読み、口頭で要約する
- 順番に「なにがわかっているのか」「次に何を考えるか」を確認
これで一度に処理する情報量が減り、集中しやすくなりました。
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🛠️ 工夫③:図や絵を活用して「イメージ化」
文章だけでは理解が難しい場合、簡単な図やイラストで問題の状況を視覚化しました。
- 問題文の内容を絵に描く
- 棒グラフや図形で数量や関係を示す
- 具体的なイメージが湧くよう声かけも併用
目で見てわかることで理解の助けになりました。
📈 実際の効果と検証
これらの工夫を約1ヶ月間、算数文章題の演習時に取り入れました。結果は以下の通りです。
- 解答の正答率が約20%アップ(例年比)
- 問題文を読み飛ばすミスが激減
- 「わからない」「できない」と言う回数が減り、自信がついた
- 親子の対話時間が増え、コミュニケーションの質も向上
もちろん、すべての問題で完璧ではありませんが、確実に前進したことが実感できました。
📚 使った教材・ツールの紹介
- 公文 ぐーんと考える力がつく文章題シリーズ:短文で区切られた問題が多く使いやすい
- Z会 思考力ワーク:記述問題で文章題の理解を深められる
- 色ペン・マーカーセット:文章のチェックに活用
- 簡単なホワイトボード・マグネットボード:図を描いてイメージ化するのに便利
▶ 公文 ぐーんと考える力シリーズの詳細を見る
▶ Z会 思考力ワークの詳細を見る
📌 まとめ:算数文章題は「見える化」と「段階的理解」がカギ
発達障害グレーの子どもにとって、算数文章題はハードルが高い課題ですが、
- 文章を色や線で見やすく整理し
- 短文に分けて理解しやすくし
- 図や絵でイメージ化する
これらの工夫で、理解力と自信が大きく向上します。
親子で少しずつ取り組むことで、苦手意識を減らし、算数が楽しくなるきっかけを作りましょう。
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