先取り学習は、うまくいけば子どもの自信につながります。
でも一方で、「先取りを始めた途端、子どもが嫌がるようになった」「やらせようとすると大荒れする」という声も少なくありません。
実は、我が家もまさにそうでした。
「先取り=良いこと」「早く始めた方が有利」と思い込み、良かれと思って続けていたことが、逆に子どもの学習意欲を下げていた時期があります。
この記事では、**ASD傾向・感覚過敏のある子を育てる家庭で、実際に先取り学習を試してきた中で気づいた「やってはいけなかった対応」**を振り返りながら、今ならどう考えるかをまとめます。
同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
NG①「とりあえず慣れさせれば大丈夫」と思っていた
先取り学習を始めた頃、私は
「最初は嫌がっても、続けていればそのうち慣れるはず」
と考えていました。
学校より少し先の内容を、少しずつでも毎日触れれば、苦手意識は消えていく。
そう信じて、量や頻度をあまり疑っていなかったのです。
でも実際は逆でした。
内容以前に、「やらされている感覚」や「わからない不安」が積み重なり、机に向かうだけで拒否反応が出るようになってしまいました。
特にASD傾向や感覚過敏のある子の場合、
・情報量
・スピード
・見通しのなさ
が負担になることがあります。
先取りが合わないというより、子どもの処理能力や安心感を無視して進めてしまったことが問題だったと、今では感じています。
👉 先取りが苦手だった時期に、試行錯誤した具体例はこちら
「先取り学習が苦手な子の家庭学習の工夫10選」
NG②「できない理由を“やる気”の問題だと思っていた」
先取りを嫌がる様子を見て、
「今日は気分が乗らないのかな」
「やる気の問題かも」
と考えていた時期もありました。
でも振り返ると、これは完全に見当違いでした。
実際には、
・文章量が多すぎる
・説明を一度で理解できない
・見通しが立たない
といった理由で、本人は必死だったのだと思います。
それを大人側が
「やる気がない」
「甘えている」
と受け取ってしまうと、声かけもズレていきます。
「なんでできないの?」
「前にやったでしょ?」
こうした言葉が、さらに自信を削ってしまったこともありました。
後から分かったのは、嫌がる=サボりではなく、処理が追いついていないサインだったということです。
👉 声かけを見直したことで変化が出た話はこちら
「『できない!やりたくない!』を乗り越える家庭学習習慣のつくり方」
NG③「教材を変えれば解決すると思っていた」
先取りがうまくいかないと、次に考えたのが教材変更でした。
タブレット学習が合わないのかも。
紙教材の方がいいのかも。
それなら別の通信教材に変えてみよう。
スマイルゼミ、Z会、公文系のドリル…。
いくつか試しましたが、根本的な問題は解決しませんでした。
なぜなら、
**「何を使うか」より「どう取り組むか」**が整っていなかったからです。
姿勢が崩れたまま
集中できない状態で
先の内容を詰め込もうとしても、うまくいくはずがありません。
教材選びは大切ですが、それだけで全てが解決するわけではないということを、遠回りして学びました。
👉 教材をやめた・見直した経緯はこちら
「スマイルゼミをやめた理由と、やめてから変わったこと」
「Z会思考力ワークの口コミ&実体験レビュー」
じゃあ今なら、先取り学習をどう考える?
今、同じ状況に戻ったとしたら、私はこう考えます。
・無理に先取りしなくていい
・「今できること」を安定させる方が大事
・体の感覚、環境、声かけを先に整える
先取り学習は、できる子・合う子には有効です。
でも、全員に必要なわけではありません。
特に発達特性のある子の場合、
「理解できる状態をつくる」ことが最優先だと感じています。
結果的に、土台が整ったあとで自然と先に進めるようになることもありました。
👉 感覚面から整えたときの変化はこちら
「感覚統合エクササイズを家庭学習に組み込んだ理由と効果」
まとめ|先取り学習が悪いわけじゃない。でも順番は大事
先取り学習を嫌がる子に対して、
親はつい「何とかしなきゃ」と焦ってしまいます。
でも、
・慣れさせようとしすぎた
・やる気の問題にしてしまった
・教材だけで解決しようとした
これらは、どれも当時の私がやってしまったことです。
先取り学習そのものが悪いわけではありません。
ただ、子どもの状態や順番を無視すると、うまくいかないというだけ。
同じように悩んでいる方が、
「一度立ち止まっていいんだ」と感じられたら嬉しいです。

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