スマイルゼミ、実は我が家もやっていました。発達グレーの息子に「これなら楽しく勉強できるかも」と思って始めたのですが、ある時期を境にやめる決断をしました。
この記事では、なぜやめたのか、その後どうしたか、そして教材選びにおいて本当に大事だったことを体験ベースでまとめています。
同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
スマイルゼミを始めたきっかけ
「これならタブレットで楽しく学べそう!」と思って始めたスマイルゼミ。
以下の理由で魅力を感じていました:
- 教科書に沿っているので安心
- 音声やアニメで理解しやすそう
- 紙がぐちゃぐちゃにならない
発達特性のある子には「視覚+音声」の学習スタイルが合うと聞き、スタートしました。
やめた理由①:集中が続かず、適当に操作していた
最初のうちは楽しそうに使っていました。でも、次第に画面を見る時間が増えても、実際の理解が追いついていないことに気づきました。
特に見られた行動:
- 内容を見ずにタップだけして次に進む
- 間違えても復習せずに流す
- 終わらせることだけが目的になっていた
結局、「やった気になる」だけで、定着が弱いという状況に。
やめた理由②:親が中身を把握しづらい
タブレットの画面だけだと、どこが理解できていて、どこでつまずいているかが分かりにくいのです。
発達グレーの子には、言葉にすることや質問することが難しい場面もあるため、親が内容を把握できないと支援しづらいと感じました。
やめた理由③:体を動かさない+姿勢が崩れがち
タブレットは姿勢が前のめりになりやすく、うちの子は集中が切れるとすぐにゴロンと横になってしまうタイプ。
「机に座る」「鉛筆を持つ」といった基本的な学習姿勢が育たないまま、学習=画面操作になってしまうことに不安を感じました。
我が家がスマイルゼミをやめたタイミング
だんだん「また適当に進めてた…」「でも終わったって言ってる…」という親子のモヤモヤが積もってきて、
小3の夏、退会を決断。
続けるかどうかを迷っていた時、息子自身が「つまんない」と口にしたのが決め手でした。
スマイルゼミをやめた後にやったこと
やめたあと、我が家では紙ベースの教材に戻しました。
- 教科書ワーク(国算理社):学校と連動しやすい
- 公文のぐーんとシリーズ:文章題の基礎固め
- Z会思考力ワーク:親子で考える習慣づけ
特にZ会のワークは「考える楽しさ」を一緒に味わえる設計で、音読→会話→書くという流れが、うちの子にピッタリでした。
紙の教材に戻して良かったこと
親が内容を確認できるので、一緒に「どこでつまずいてるか」探れるようになりました。
また、
- 書く力がついた
- 感覚統合と組み合わせて学習前に落ち着けるようにした
- 「できたこと」を可視化しやすくなった
結果、少しずつ「学ぶっておもしろい」「わかった!」という感覚が芽生え始めています。
スマイルゼミが合う子・合わない子の特徴
合う子 | 合わない子 |
---|---|
画面に集中できる | 感覚過敏・注意が散りやすい |
自主的に進められる | すぐ操作だけで終わらせる |
親のチェックなしで管理できる | サポートが必要 |
スマイルゼミ自体が悪い教材というわけではありません。その子の特性に合っているかどうかが全てだと痛感しました。
通信教育選びで一番大事だと感じたこと
教材の内容や価格よりも、
「親子でどれだけ“学ぶ体験”を共有できるか」が何より大事でした。
発達グレーの子どもには、安心・理解・対話の中で進める家庭学習が必要です。
それをサポートできる教材を選ぶことで、ようやく“家庭学習”が家庭のものになっていくと感じています。
まとめ:迷っているあなたへ
スマイルゼミをやめたのは、「うちの子に合っていなかったから」。それだけです。
合わなければ変えていい。やめても大丈夫。むしろそれは、子どもに合う学びを選ぶ勇気です。
あなたのお子さんにも、ぴったりの学び方がきっとあります。
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