「Z会の思考力ワークって難しいって聞くけど、うちの子に合うのかな?」
「発達に特性がある子でも取り組めるの?」
そんなふうに思っている方へ、実際に発達グレー傾向のある息子と一緒に取り組んだ我が家の体験談を、正直にレビューします。
Z会思考力ワークの良かった点、つまずいた点、工夫した活用法も含めてまとめました。
Z会思考力ワークとは?
Z会の「思考力ワーク」は、教科書準拠ではない、“自分の頭で考える力”を育てる教材です。
対象は小1〜小6で、特に「低学年向け」は遊び感覚の中にもしっかりと論理・推理・表現を含んだ良問が並びます。
特徴まとめ
- 1日1ページで完結、シンプルな構成
- 図・グラフ・会話形式など多様な出題
- 「なぜ?」「どうしてそう思った?」を問う問題が豊富
- 保護者用の丁寧な解説・声かけ例つき
我が家がZ会を選んだ理由
スマイルゼミなどの通信教材を試した結果、息子には「一緒に考えて取り組む」タイプの教材が合っていました。
Z会思考力ワークを選んだのは、以下の理由からです:
- 「考えるプロセス」に親子で向き合える
- 音読・対話・図解など複数の感覚を使える
- 毎日の分量がちょうどよく、負担が少ない
実際に使ってみた感想
メリット①:言葉にする力が育つ
Z会では「どうしてそう思ったの?」という問いが多く、考えたことを言葉にする練習になります。
うちの子は最初、「わかんない」「なんとなく」としか言えませんでしたが、
親が「ヒント出すね」「これってこういうこと?」と会話しながら進めることで、少しずつ「○○だから」と言えるように。
メリット②:図形・パズル的な問題で楽しみながら集中
文章題が苦手な子でも、「迷路」「条件整理」「お話の順番」など、遊びに近い感覚で取り組める問題が多く、集中が続きやすいです。
メリット③:親用解説が超充実していて助かる
解説には、「この問題のねらい」「つまずきポイント」「声かけ例」などが丁寧に載っており、
親が「どうサポートすればいいのか」が明確になります。
つまずいた点と我が家の工夫
① 初見で答えが出ず、イライラすることがある
考える力を育てる教材なので、すぐに正解が出せないことも多いです。
息子は「できない!」と怒ることもしばしばでした。
そこで、我が家では:
- タイマーで5分だけ考えて、出なければヒント
- 一度やめて、夕方にもう一度見直す
- 親が「一緒に考える姿勢」を見せる
こうすることで、「考えていいんだ」「間違えても大丈夫」という感覚が育ちました。
② 書くのが面倒で手が止まる
発達特性のある子には、「書く作業」がストレスになることがあります。
最初は口頭で答えてもOKにし、書くのは親が代筆するところから始めました。
だんだん「一部だけ自分で書く」「最後の一文は自分で」とステップアップ。
Z会思考力ワークを活かすコツ
① 朝の静かな時間にやる
集中力がある朝に1ページだけ。短時間で終わるので、「今日はこれだけ」と決めてやると習慣化しやすいです。
② 学習前に感覚統合エクササイズを取り入れる
クロスクロールやスターフィッシュなど、体を整える運動をしてから取り組むと、集中が続きやすくなります。
③ 解けないときは「分かるところだけ」でOK
全部できなくても、「ここまでは分かる」で終えて大丈夫。
考える習慣が第一です。
おすすめできる子・できない子の特徴
おすすめできる子 | 向かない可能性がある子 |
---|---|
親と一緒に考えることが苦でない | 完全に自力で進めたいタイプ |
じっくり考えるのが好き | 正解だけを求めがち |
話す力・表現力を育てたい | 書くことに強い抵抗がある |
まとめ:Z会思考力ワークが家庭学習に与えた効果
Z会の思考力ワークを通して、
- 言葉で考える力が育った
- 親子の会話が増えた
- 「自分で考える」姿勢が少しずつ根づいた
発達特性のある子にも、一方的な学習ではなく“対話型の家庭学習”として非常に相性が良かったと感じています。
「難しいからこそ、伸びる力がある」──それを親子で実感できる教材でした。
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